1921年、ドイツのクロンベルグにてラジオ部品の製造会社として誕生した「BRAUN(ブラウン)」社。 40年に渡りチーフデザイナーを務めたDieter Rams(ディーター・ラムス)の 「全てのデザインは機能美から優先される」という理念をもとに生み出された家電製品は、 今もなお世界中の人々を魅了し続けています。
そのBRAUN社の電卓デザインの頂点といえる名作「ET66」と「ET55 ホワイト」が復刻しました。ET66は、1987年にDieter RamsとDietrich Lubsが共同で作り上げたカリキュレーター。人間工学に基づいて作られたボタンの形状や配色は、シンプルでありながら遊び心を感じさせます。
ボタンは適度に膨らみを持たせて押しやすさを追求。数字は黒、記号は緑など視覚的にわかりやすい配色は、見た目の美しさだけでなく機能面へのこだわりも感じさせます。
その機能性とデザイン性の高さは、世界的企業のApple社も影響を受けており、iPhoneに内蔵している計算機アプリのデザインは、このET66と比較されるなど話題になりました。
ET55 ホワイトは、ET66よりも前の1983年に製造されたもの。世界で約5,000台ほどしか生産されなかった希少なモデルでした。復刻モデルである「BNE001WH」は、電源のオン・オフとイコールのボタン以外を全て白で統一。ボタンに色がつけられていたET66に比べると、一層スタイリッシュになりました。
生産終了後は、オークションなどで高額取引されており、手が届きにくい価格でしか手に入れることができませんでした。今回、手頃な値段で復刻されたので、希少とされてきたアイテムが手に届く範囲で購入できるのは嬉しいです。
美しいデザインで飾っておくだけでも絵になるBRAUN カリキュレーター。実際に使うことで、その使いやすさと実用性の高さに気付いていただけるはず。仕事やプライベートなど毎日の生活に充足感を与えてくれる一品です。