一膳一膳手作業で丁寧に仕上げられた贅沢な木箸
日本の食卓には欠かせないお箸。その起源はなんと7世紀ごろと言われています。当初は祭祀や儀式で神様に熱い食べ物を捧げるために使われ、のちに一般市民の食文化にも浸透していきました。
今回ご紹介するのは、東京下町の職人が一膳一膳手作業で丁寧に仕上げている木箸です。バリエーションは、色の明るいものから順に桜、鉄木(てつぼく)、黒鉄木の3種類。どれも天然木に無色の塗装を施してあるため一膳ずつ色や木目が異なり、それぞれに木の風合いを感じることができます。
こちらの木箸は、「天削丸(てんそぎまる)」という技法で作られています。その名前の通り、「お箸の持ち手側の端=天」を「丸く削ぐ=削丸」技法で、手作業ならではの加工法となります。持ち手は柔らかな凹凸が特徴で手にとてもフィットし、口先は細く、食べ物を掴みやすい形状となっています。
また、適度な重さがあるのも使いやすさの理由の一つです。木の種類によって重さが若干異なり、一番軽いのは桜、そして鉄木、黒鉄木の順に少しずつ重くなります。桜は軽く、どなたでもお使いいただきやすいつくり。やや重めの黒鉄木は、指に力を入れることなく手指にストンと落ち着いてくれます。
堅めの木の上から水に強い塗装を施しているため耐久性に優れており、安心して長くお使いいただけます。
どれも高級木材であるにも関わらず、お手頃な価格で手に入るのも嬉しいですよね。素朴な見た目で食卓にスッとなじんでくれ、実用性も抜群の「木箸 天削丸」。いつものご飯もより美味しく感じられますよ。