うつわに咲くガーベラの花、上品だけど可愛らしい九谷焼
1655年、石川県加賀市で生まれた九谷焼(くたにやき)。当時は「古九谷」と呼ばれており、青、緑、黄などの濃色を多用した華麗な色使いと斬新な図柄が特徴でした。アートのように目で見ても楽しめるうつわで、飾ったり贈り物にするなど多くの方々から愛され続けています。
その九谷焼に新たな息吹をもたらしたのが、今回ご紹介する九谷青窯(くたにせいよう)です。1971年の創立以来、「時代に即した座辺常用の器を」という想いを込めて新しい九谷焼を提案し続けています。
九谷青窯のアイテムの特徴は「普段使いしやすい九谷焼」であること。古き良きうつわの形を基本としつつ、盛り付けしやすく使いやすいことが特徴です。大胆な色使いや模様でありながらも、どんな料理とも調和し食卓に優しい雰囲気を運んでくれます。和食器ではありますが、北欧食器と組み合わせても相性が良く、毎日の食卓に欠かせない食器になるはずです。
また、こちらのアイテムは陶工(職人)が1つ1つろくろを回して形を作り、窯で焼き上げた後に丁寧に色付けをして完成します。柄のわずかなズレ、お皿の小さな歪み、釉薬のかかり具合など、1つ1つ異なります。こちらのアイテムは人の手で丹精込めて作られているので、欠品しますとしばらく入荷がございません。使う人のために陶工が作ってくれていると思うと、入荷を待つ時間も楽しみになりますね。大量生産の食器にはない、人の手の温もりを感じられるアイテムです。
今回ご紹介する「色絵 ガーベラ」は、うつわの上に温かみのある黄色いガーベラが描かれています。上品だけど可愛らしい絵柄が特徴です。落ち着きのある色合いなので、どんな料理にも合わせやすく、より引き立ててくれます。
バリエーションは全部で3種類。5.5寸皿は取り皿として使ったり、デザートを乗せるのにも使えます。楕円皿は、横長の形を活かして、揚げ物とキャベツの2品目を盛り付けることできます。また、焼き魚などを乗せるのもいいですね。深さのある楕円深皿には、サラダを盛り付けたり、煮物など汁気のある食べ物を乗せるのに活躍します。
陶工によって1つ1つ丁寧に作られている九谷青窯の食器。手にした瞬間にその想いが伝わり、ずっと大切に使いたくなる、そんなアイテムです。