1956年にスウェデッセの創業者でもあるイングヴェ・エクストロムによってデザインされたラミノチェアです。イングヴェのデザインしたチェアの中でも最も有名な作品がこのラミノチェアといえるでしょう。
いくつものプロトタイプを経て完成したラミノチェアのフォルムの美しさは、イングヴェの惜しみない努力と幾度となく重ねられた研究の産物です。まさに、イングヴェ自身が洩らしたように、「どこから見ても美しく、それでいて最上の座り心地」をもたらすラミノチェアは唯一無二の作品です。
どの角度から見ても美しいこのアームチェアは、クラシックなフォルム中にもモダン要素を感じられる名作です。
長年にわたり、スウェーデン国内だけではなく世界中で愛され続けてきており、スカンジナビア・モダンを築き上げたアルネ・ヤコブソン、 アルヴァ・アールト、ハンス・J・ウェグナー、ブルーノ・マットソンらの巨匠たちの作品と共に世界中の美術館や博物館にて永久コレクションされています。
1999年にはスウェーデンのインテリア雑誌「Skona Hem」による「20世紀のスウェーデン・ ベスト家具デザイン」に選ばれており、2003年にも「German Rat fur Formgebung」主催のストックホルム国立博物館ので「Classic Innovation Award」も受賞しています。
発表から60年過ぎた今も世界中の人々に愛されている、まさに名作のアームチェアです。