醤油差しに必要な機能は、何をおいても「液だれしないこと」。『THE 醤油差し』の開発は、これをクリアすることから始まりました。
まずは、注ぎ口を一から設計。試作を繰り返し、上部に「くちばし」がないにもかかわらず気持ちいいほどの醤油切れの良さを実現しました。形状は、もっとも醤油差しらしいフォルムを目指しました。おそらく多くの人が醤油差しと聞いてイメージするであろう赤い蓋に円錐形ガラス瓶の、昔懐かしいあの醤油差しを基に、3点の改良を加えています。
1つ目は素材。パーツはすべて、ガラス製。しかも、ガラスの中でも特に透明度の高い「クリスタルガラス」を使用しています。この結果、プラスチックと嵌合させるためのねじ込みが不要になり、より衛生的で、見た目もすっきりとしました。
2つ目は、容量。醤油をおいしく保つには、鮮度が重要です。ただ、食の選択肢が増えた現代においては、醤油を使う頻度は以前より少なくなりました。そこで実容量を、鮮度が落ちないうちに使い切れる80mlに設定しました。
3つ目は、サイズ感。胴体にくびれがある、持ちやすい形状はそのままに、高さ113mmと全体に少し小ぶりにしました。更に、底を厚めにすることで、倒れにくい構造になっています。
江戸時代創業の石塚硝子グループ・アデリア株式会社とTHEのコラボレーションにより、青森伝統工芸品「津軽びいどろ」の伝統的技法を持った指定工場で製造。醤油だけでなく、オリーブオイルやソース、お酢など何を入れても合う、「世界一美しい、液だれしない醤油差し」が完成しました。