古来から親しまれてきた美濃焼。美濃焼は、多治見市、土岐市、瑞浪市で焼かれた陶器類の総称です。湯呑みをはじめとする茶器、平皿や丼まで、素朴で私たちの暮らしに馴染みやすい器全般が数多く産出されており、その出荷量は全国の約6割を占めるとも言われています。
この粉引リム皿は「土物土器」と呼ばれ、古来より日常的に使われてきた焼き物の代表的な素材です。吸水性が高い場合が多く、目が粗く柔らかいため、欠けやすいなどの特徴がありますが、種類が豊富で親しみやすく、味わい深い質感を有しています。
お皿の縁が一定幅あるリム皿は、使い勝手が良く料理を引き立てる余白を持つ皿です。毎日の食卓にいつも手を伸ばしてしまうほど使いまわしがきく日常使いのお皿です。
手に取ると、ごつごつとした手触りが素朴。縁に施された模様はシンプルながら、器としての存在感を放ち、落ち着いた白の間にベースの土の色が透けて見えるのがお洒落です。グリーンサラダをこんもりと盛ればカフェ風に、やや深さがあるので、ラタトゥイユのように汁気のあるお料理にもお使い頂けます。イタリアンなど洋食を盛りつけると絶妙な相性ですし、もちろん和食の大皿として使っても様になります。
シンプルで飽きのこないデザインで、使いやすい粉引リム皿。使うほどに、素材や産地を身近に感じられる、おすすめのお皿です。