北欧デザインの巨匠、アルヴァ・アアルト(1898-1976)によって1953年にデザインされ、フィンランドのユバスキュラにある大学にも採用されている有機的な造形のペンダントライトです。
まるで光の彫刻のような存在感があるペンダントライトです。
シェードの隙間に層状に差し込まれるスチール製のブラスメッキリングには等間隔に穴が刻まれ、リング部分から漏れる柔らかな光で心地よい空間をつくり出します。
存在感あるデザインと柔らかな光は、レストランやカフェ、公共の空間だけでなく一般の住宅にもなじみます。
アアルトにとっても特別な照明だったようで、自邸のリビングでも使用されていました。
本を読んだり、おしゃべりをしたり、音楽を聴いたり……。日常のさまざまなシーンを照らしてくれるペンダントランプ。佇まいも親しみやすく、部屋にひとつあるだけで、どこか温かい気持ちになります。
日本では1灯の照明器具で部屋全体を照らす傾向がありますが、北欧では明かりが必要なところだけ部分的に照らす多灯が主流です。
ペンダントランプでテーブル上を照らし、デスクランプで手元を照らす。そうすることでお部屋に陰影が生まれ、落ち着いた心地よい空間になります。