ベルギーのチェリーブランデー(キルシュリキュール)醸造所で働いていた作業員たちは、仕込み後に残った種をストーブで温め、体の痛むところや冷えたところに当てて、日頃の疲れをとっていたそうです。”サクランボの種”を再利用したエコロジーなちょっとした温熱療法です。
この工夫から生まれたのが、チェリーピローです。チェリーピローは、温めるだけでなく、冷やしても使うことができます。サクランボの種は、種の中が空洞になっているため、加熱すれば温かい空気が、冷却すれば冷たい空気が閉じ込められ、種殻がゆっくり温度を吸収していくので抜群の保温力、保冷力を維持してくれます。
使い方はとても簡単。温める時は700Wの電子レンジで約3分。冷やす時はビニール袋に入れて冷凍庫で約45分。
使いはじめは、さくらんぼの種の香りがします。使ったり洗ったりしていくうちに匂いは徐々に薄らいでいきますので、その後はご自分の好みのアロマオイルをピロー自体にふりかけて、香りを楽しみながら使うことも、ヨーロッパではポピュラーなようです。
疲れ目に効くチェリーピロー。肩に乗せたり、顔に乗せたり、もしくは腰や足に当てても使いやすいサイズです。じんわりと伝わる温もりは本当に心地良く、辛さも半減します。秋冬の贈り物としても人気があります。
使っていくうちに汚れてしまっても、丸洗いできるので安心です。軽すぎず、重すぎず。程よい重みが心と体をじんわり労わってくれる、おすすめのチェリーピローです。